LINEを起点としたUXの実現
すでに展開されていた「My COFFEE STYLE」の拡張にあたり、UCC様からはタッチポイントしてのLINE活用と、LINE UserIDを起点としたUXの実現、データドリブンなサービス構築についてご相談を受けました。私たちはまず最初に、データを活用した施策をどのように実現していくべきかについてUCC様と進め方の検討を実施し、しっかりと共通認識を醸成した後、既存の開発チームの課題整理と進行管理を行いました。また、並行して未来に向けた改善の方向性検討や要件定義を進めていきました。
タッチポイントとしてのLINE活用
「My COFFEE STYLE」では、LINEのほかに店舗向けタブレット、POSレジでの会員カード、ECサイトというサービス・タッチポイントを活用しています。
そこにLINE公式アカウント、LINEミニアプリを連携することで、Push通知によるユーザへの各種通知を実現し、よりシームレスなアプリへの誘導・サービスの利用促進を可能にしています。店舗での購買経験とECでの購買情報、そしてユーザの味覚傾向という3つの情報を店舗タブレットで確認できることで、オンライン/オフラインを通した接客の最適化を目指し、運用をしています。
O2OのデータをCOMSBIで統合管理
具体的には、「COMSBI」のLINEログインオプションを利用して、LINEアカウントと連動するLINEログイン機能や、自動友だち追加機能、Messaging APIを利用した会員向けのプッシュメッセージ配信機能をご導入いただきました。これによりユーザーは、LINEのアカウント情報を用いて手間なく簡単にログインを行うことが可能となり、同時にユーザーの会員IDとLINEアカウントとの連携が完了。「COFFEE STYLE UCCオンラインストア」のLINE公式アカウントへの友だち追加までをシームレスな流れで完結することが可能となります。
実店舗やオンライン上での購買情報、ユーザーのオンライン上でのアクション情報をCOMSBIで統合管理し、蓄積したデータを活用することで、パーソナライズ化されたメッセージ配信や、実際の店舗での接客にもご活用頂くなど、企業と会員との最適なコミュニケーションを実現致しました。
UXの実現性向上と品質を維持するための開発アイデア
弊社が参画した当初は、検討中のUXの実現性について小さくない課題を抱えていました。そこでUXチームと開発チームの距離を近く密にし、トリプルダイヤモンドプランの手法を取り入れ、UI/UXのサイクルを大きく改善。UX設計に沿ったサービス構築を実現しました。
アジケ社と取り組んでいるトリプルダイヤモンドプランとは
トリプルダイヤモンドとは、事業構築のプロセスを3つに分割し、選択肢の拡散・収束を繰り返しながら事業開発を進行する手法です。
ソニックムーブは、事業を実現するために必要な要件定義とシステム構築や、運用開始後を見越したデータ蓄積、データ活用方針の策定など、テクノロジーの面での役割を担います。
https://sonicmoov.com/news/news-1296/
管理機能にGoogleSpredSheetの機能を活用し実現速度を向上
COFEE STYLEにてご提供されているサービスのひとつに、ユーザーの嗜好に合わせたコーヒーを定期配送するといったものがあります。どのユーザーに何を届けるのかという細かく変わる商品マスタを管理するにあたり、GoogleSpredSheetの連携機能を活用することをご提案いたしました。ゼロから構築しシステム開発を行うと工数と工期がかかってしまうところを、既存サービスを利用することにより実現速度が向上し、さらに改修の柔軟性も確保することができます。これらを一例とした様々なビジネス観点に寄り添ったご提案により、品質を維持しつつ先を見通せる開発チームという信頼を頂いており、現在も継続して支援を進めております。
URL: https://mystyle.ucc.co.jp/
Related SERVICE
関連するサービス
Related WORKS
関連する実績