インタビュー情報
社名 :株式会社インターサイエンス社(https://www.interscience.co.jp/)
サービス名 :「メディシル」(https://www.medicil.jp/)
支援内容 :製薬企業のプロモーション支援、疾患情報メディア「メディシル」の企画・運営
・自己紹介・会社紹介
- 田原 規美 様(デジタルソリューション部 ダイレクター)
- 酒井 里紗 様(デジタルソリューション部 アソシエートマネージャー)
- 橋本 弘英 様(デジタルソリューション部 アソシエートマネージャー)
希少疾患の患者様へ動画で届ける!分かりやすく正しい医療情報、メディシルに込められた思い。
──新たに立ち上げられた動画メディア「メディシル」について教えてください。
田原様: メディシルは、主に希少疾患を抱える患者様とそのご家族や、まだ診断に至っていない潜在的な患者様に向けて、医師の監修のもと、正確で信頼できる医療情報を分かりやすく「動画」でお届けするメディアです。
動画を選んだ主な理由は、患者様が受け取りやすいようにするためです。疾患を抱えている患者様の中には、長い文章を読むのが困難な方もいらっしゃるかもしれません。しかし、動画であれば比較的短い時間で多くの情報を伝えることができますし、アニメーションなどを活用することで難しい内容も視覚的に分かりやすく見ていただけるのではないかと考えました。
──メディシルを立ち上げようと思われた背景には、患者様にどのような課題感があったからなのでしょうか?
田原様: 私たちは普段、製薬会社様のプロモーションをお手伝いする中で、患者様向けの媒体が非常に少ないという課題を感じていました。特に希少疾患は情報自体が少なかったり、見つかっても専門的すぎて理解が難しかったりするケースが多くあります。また、SNSなどでは誤った情報が拡散されてしまう場合もあります。そのような状況を少しでも改善したいという思いが、メディシル立ち上げの大きな動機です。
また、医療機関への受診を促すといった一般の方への疾患啓発の役割も期待しています。そもそも希少疾患は認知度が低いので、疾患そのものを知ってもらうことから始める必要があります。「このような症状がある場合は、この疾患の疑いがあります」という情報を知っていただくことで、潜在的な患者様に疾患の可能性があることに気付いてもらえるのではと考えています。
──プロジェクトはどのようにして始まったのですか?また、どのような思いが込められていますか?
橋本様: 普段は医師向けのコンテンツ制作に関わる立場にいるため、患者様にダイレクトに貢献できる機会は少ないんです。そのような中で、「医師向けだけではなく、患者様のサポートに直接貢献したい」という気持ちが強いメンバーが集い、このプロジェクトがスタートしました。
私自身、希少疾患の薬のプロモーションに関わった際に、情報が少なくて困っている患者様が多いなと感じていたこともあり、このプロジェクトに参加しました。
酒井様: 希少疾患の場合、なかなか診断に至らずに、いわゆる「ドクターショッピング」を繰り返してさまざまな医療機関に診てもらっている患者様が多くいらっしゃいます。そのような方々が希少疾患の可能性があるということを知ることで、診断に繋がる一助になればという思いが強くありました。
要望への柔軟な対応力。ソニックムーブとの共創で感じた、開発パートナーとしての魅力。
──開発パートナーとしてソニックムーブ社を選ばれた決め手は何だったのでしょうか?
田原様: 以前別の案件でソニックムーブさんをご紹介いただき、お話をした際に、説明が非常に分かりやすく開発体制もしっかりされていていて、信頼がおける会社様だなと感じておりました。
何か自社で新しい案件が発生した際は、一緒にお仕事をさせていただきたいと、以前から考えていたんです。そのため、今回新規事業の話が持ち上がったタイミングで、すぐにソニックムーブさんに連絡をさせていただきました。
橋本様: ご提案いただいた際に拝見したアプリの制作事例の過程において、クライアントの要望に柔軟に応えながら伴走をしていて対応力が高く素晴らしいという印象を持っていました。
──実際にプロジェクトを進める中で、ソニックムーブ社の提案やサポートで印象的だったことはありますか?
田原様:検索機能の実装についてご相談した際に、ユーザーにとって最も使いやすい形で実装するにはどうすればよいか、そして費用面とのバランスはどう取るべきか、といった点を多角的に検討し、提示してくださったことが印象に残っています。「こういう機能を実装するなら、こういった点も考慮が必要ですよ」とか、「同様の目的を達成するためには、こちらの方法ならコストを抑えて実装できます」といった具体的で親身な提案をいただけたのは、非常に助かりました。
酒井様: 私たちがついつい専門用語である「疾患領域」といった言葉を使ってしまいがちな部分も、「その表現ではユーザーの方には伝わりにくいかもしれませんね」といったご指摘をいただきました。そういったユーザー目線でのフィードバックは、日々この業務に携わっていると気づきにくい部分なので、大変ありがたかったです。

──開発の進行管理やコミュニケーションはいかがでしたか?
田原様: プロジェクトを進める上でのスケジュール管理やタスクの整理が非常に細やかで、とても進行しやすかったです。また、初期の段階でコンセプトから非常に丁寧にヒアリングをしてくださり、それに対して「このような視点でもう少し詳しく教えてください」と深掘りして質問をいただけたことで、私たち自身もまだ考えが及んでいなかった部分や、さらに詰めていくべき点を明確にしていただきました。
酒井様:今回はWordPressを用いた制作になりました。弊社ではWordPressを使ったことがなく、更新管理をうまくできるか不安だったのですが、分からないことがあった時は気軽に質問させてもらっていたり、手厚いサポートをしていただいててとても安心感があります。
ソニックムーブと共に目指す、「メディシル」の未来像。
──メディシルがリリースされて約1ヶ月とのことですが、反響はいかがですか?
田原様: 監修にご協力いただいている医師の先生方へご報告したところ、メディアのクオリティを高く評価していただけました。また、サイト内でリンクを掲載させていただいている「アラジール症候群」の患者会様も、各種SNSで情報を拡散してくださり、喜んでいただけたのではないかと感じています。関係者の方々に良い評価をいただいているのは嬉しいですね。
──メディシルを今後どのように育てていきたいとお考えですか?
田原様: 最も大きな目的は、やはり患者様のサポートになることです。そのためには、まず多くの方にサイトを見ていただく必要があるので、まずは月間1万インプレッションを目指していきたいです。クライアントである製薬会社様にとって、どのようにメディシルが課題解決の一助となれるのか、そのサービス内容をもう少し拡充していきたいと考えています。そして、サイトを継続的に運用していくためにはマネタイズも非常に重要になってきます。患者様への貢献と、運用継続のための収益化、この両輪をうまく回していけるようなメディアにしていけるよう努めていきたいです。
──最後に、ソニックムーブ社のサービスをどのような企業やプロジェクトにお勧めしたいですか?
田原様: ソニックムーブさんは、ユーザーの課題感は把握しているけれども、具体的な解決策がはっきりとは見えていないような状態からでも親身に話を聞いてくださいます。そのためやりたいことや構想はざっくりあるけれど、それを具体的にどのように形にすれば良いか分からない、といった段階で困っている企業様やご担当者様には、ぜひお勧めしたいと思います。
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