管理者・従業員双方にとって使いやすく

商業施設で働くスタッフ向けに、従業員証の代わりとなるアプリ開発のご相談を頂きました。従業員証を紙からアプリに置き換えることで、印刷作業や紛失手続きなどが不要となり、業務の効率化が実現します。また、施設からのお知らせ受信や入退館管理といった機能も設け、従業員管理にまつわる様々な業務を一元管理することを目指しました。ただし、大規模な施設では様々な属性の従業員の方にご利用いただく必要があるため、多機能にするあまり複雑なUIになってしまうとかえって問い合わせや利用方法説明の手間が増えてしまいます。そのため分かりやすさを大切に機能やUIを設計いたしました。

既存システムの管理画面からアプリを操作

イースト様がご提供されていた既存の施設管理システム「MallPro」との連携がシステム面で最も重要視した要件でした。mallmate のアプリサーバとの間でデータ連携を行うことで、従業員登録申請から従業員情報の確認、お知らせやクーポンの配信といった機能の利用を、従来のシステムから一元管理できます。これにより新たな管理画面の学習コストや同じ従業員を複数のシステムに登録するといった管理コストの削減を実現しています。さらに、eラーニングの外部サービスとも連携し、従業員研修後に従業員証を発行したい施設向けにアプリ上で全て完結する仕組みを構築いたしました。

運用を効率的に行うためのアプリ開発設計

アプリ開発において、AndroidではJetpackライブラリをベースに開発し、Kotlin Flowを使って全ての画面実装をパターン・ルール化することで変更や改修しやすい設計を実施。iOSではSwiftUI ,CombineというApple純正のフレームワークを採用し今後のApple側のアップデートにも柔軟に対応できる様な設計を行いました。画面を構築するSwiftUIがコードベースのため、GUIと異なりコメントを記述することができ、修正時等に文字列から検索しやすいという利点があります。これらは全て今後の運用における既存アップデートや新規機能拡充を見越した開発手法の選択・設計となっております。